ボストンから電車で1時間。
ハルカの通うプロビデンスにあるブラウン大学に行ってきました。
川を挟んで
ダウンタウンの景色 ブラウン及びロードアイランドデザインスクールのある丘側の景色
風景は全く異なりますが、都会の刺激+落ち着いた大学生活を望んだハルカにはピッタリの環境です。
森林浴のような芳しい空気が流れる中、石畳の丘を上がって行くと美しい門がありました。
アムハ‐ストでも感じたような大学が持つ、自由で知的な「良い気」が流れていて、私の頭も心も澄み切ります。
60ヘクタールの敷地に学生数は8,020人(学部生5,874人。大学院生2,146人)。
教員数は628人と言いますから、かなり恵まれた環境です。
ここがハルカが6人の友達と住んでいるスィ―ト。 それぞれ、6畳ぐらいの個室にベットとクローゼット、勉強机があり、バスルームはみんなで共用。
ハルカはお気に入りのポスターを張ったり、この夏お父さんからプレゼントしてもらったシルクのトルコ絨毯をひいて、それにあったピンクを椅子を置いたりして、なかなか小綺麗にして住んでいました。
隣接しているジムには、毎日行っているようです。
カフェテリアやいたずら書きのしてある階段!
一見、リラックスしているようですが・・・・
街のカフェ、本屋さん、レストラン、学校内のあちこちで、目を吊り上げてPCとにらめっこしている生徒たちの姿が!
近寄り難さを感じるほどの集中の高さです。
週末の夜は、学園祭のように盛り上がって、あちこちでパーティをしている生徒たちも、昼間は相当なプレッシャーと闘いながら勉強しているのが伺えました。
人に流されているようでは、ここではやっていけない・・・
自分との戦い。
のほほんと過ごしてしまった自分の大学時代が恥ずかしくなるほど、彼らは厳しい世界に生きていました。
さて、ハルカが仲良しの友達を紹介したいとのこと。
そこで、皆さんをイタリアンレストランのディナーに招待しました。
アーマー、アイザック、ヘンリー、ガボの男の子4人と女の子はカニ‐カ、ルイーザの2人。
どの子ものびのびとしていてスマートです。
品が良く、カッコ良くて感じがいいんです!
ハルカがそんな素敵な友達に囲まれているのを見ることができたのは、親として最高の幸せだし、
彼らが、私たちのことも大事に思ってくれていることが伝わってきて、嬉しかったです。
食後は、アーマーとヘンリーのお部屋でのシーシャ・パーティにお呼ばれです。
ドバイ出身のアーマーが運んできたシーシャ(水パイプ)やビール、ハーブティ、ナッツを並べて、ろうそくに火をともし、センスの良いライトや音楽もかけてくれて!
彼らの精一杯のおもてなしに胸が暖かくなりました。
そして、私もハルカの小さい頃の話やライフコーチの仕事のことについて、聞かれるままに拙い英語で精一杯話しました。
「クライアントはどんな人?」
「もちろん日本人よ。コーチングは使う言葉が大切なの。だから、ロンドンに住んでいても日本人にしかコーチ出来ないの」
「そんなことないよ。大丈夫、ちゃんとわかるよ。僕がハルカのお母さんの最初の英語のクライアントになってあげる!」
「僕も!」
「僕も!」
なんて優しい子たちなんでしょう。
・・心使いが嬉しくって、涙が出そうになりました。
ああ、この時の情景を思い返すだけで、どんなに辛いことがあっても、後3年は頑張れる。
言葉さえ達者なら、今の彼らにコーチとして伝えたいことは山ほどあるのに・・・と悔しくなりました。
リーダーシップのこと。
セルフマネジメント、タイムマネジメントのこと。
価値感のこと。
思い込みやニーズのこと。
目標設定のことや優先順位のこと。
人のタイプのことや優位感覚。
今の私には充分に英語で伝えることが出来なくれ残念だけど、、いつか、どこかで伝えたい。
そのためにも、まずは、日本語で、日本の大学生から。
そんな気持ちにさせてくれた彼らに、感謝の気持ちでいっぱいになりながら、ロンドンへと帰っていきました。